Google翻訳プラグイン比較
2016-04-15
サイトを多言語化する場合、Google翻訳機能を使って簡易的に作成するのも一つの方法です。
予算があるなら、サイト全体をきちんとした翻訳会社などに発注して、他言語サイトを構築する方法がベストです。
そうでない場合、ビジネスによっては、「ないよりはマシ!」的な感覚で、Google翻訳で実装するのも良いかと思います。
この情報先行の時代、何がどう伝わってどうなるか、発信してみないと分からないものです。
WordPressでは、プラグインを使用し、Google翻訳機能を実装することが可能です。
「各プラグインの機能編」と「Google翻訳の正確性編」の2回に分けて検証してみたいと思います。
今回は「各プラグインの機能編」で、各プラグインの機能や表示方法を比較してみました。
比較プラグイン
Googleで、「WordPress google translate plugin」のキーワードで検索。
結果から、現在もアップデートされている以下の5つのプラグインを選択しました。
- Google Translate Widget
- GTranslate
- Simple Google Translate Widget
- wp-google-language-translator
- Google Website Translator by Prisna.net
- WP Translate
インストールと実装
どのプラグインも通常インストールし有効化で実装できます。
翻訳言語メニューは、ウィジェットから表示させることができます。
検証に際して
一般的な企業を想定し、ダミーサイトを用意しました。記事は以下の3ページ。
数カ所の企業から拝○いたしました。(一時的なので許してください)
テーマは、WordPressデフォルトの「twentysixteen」です。
製品情報ページ
カメラの製品情報ページをダミーとしました。 「テクノロジー」や「ラインナップ」など、カタカナが多く、また型番に英数字も多様されています。
このあたりをどう翻訳するかを見たいと思います。
プライバシーポリシー
「当社は、適法かつ公正な手段により取得した~」など、難しい日本語表現が多いです。
各ネイティブがどれだけ意味合いを理解するか楽しみです。
プレスリリース
人事のプレスリリースをサンプルにしました。 役職や人名などの固有名詞をどう翻訳するかを検証します。
GTranslate
特徴
- 国旗表示あり。
- 言語メニュー表示方法が4種と多い。
「国旗だけ」というメニュー表示が可能。 - 翻訳する言語を指定できるので、言語メニューが冗長しない。
- 言語メニューはセレクトメニュー(プルダウン表示)
- 有料版ではサブドメイン運用が可能(未検証)
- 有料版では、ディレクトリ運用が可能(未検証)
- 最上部にGoogle翻訳ツールバーが出ないので、スマートに実装できる。
気になる点
デフォルト言語を「日本語」にしても、言語メニューは「英語」で表示される。
言語メニューの言語が、選択した国の言語になってしまう。 (アラビア語を選んだら、日本語に戻せない・・・w)
Google Website Translator by Prisna.net
特徴
- 国旗表示あり。
- Google翻訳ツールバーを非表示にできる。
- 言語メニューの表示言語は、PC設定の言語になる。
- 豊富なメニュー管理
言語メニューのデザインを3パターンから選択可能。 - 言語メニューをカスタマイズできるが、表示順序は決めれない。
「英語・中国語・タイ語」を選ぶと、表示順序は「タイ語・英語・中国語」のように「あいうえお順」になる。 - 言語メニューのデザインのカスタマイズが可能。
ウィジェットのHTMLを変更できるので、柔軟なカスタマイズが可能。 - ページやカテゴリによって、言語メニューを表示させないことが可能。
- ショートコードが使えるので、テンプレートに好きな位置に配置できる。
気になる点
特になし
WP Translate
- 国旗表示はなし。
- メニューのデフォルト言語を設定できる。(未設定時はPCの言語に合わせる)
- モバイルデバイス環境の場合は非表示、という項目があるが、言語メニューのセレクトボックスを非表示にしているだけで、ヴィジェットのボックスは残ってしまう。
Google Translate Widget
特徴
- 国旗表示なし。
- 言語メニューは、全言語が対象として表示される。
- 英語以外、ほぼ翻訳できないので使えない。
- 翻訳ツールバーは表示される
- 言語メニュー下に、「Widget by ~」と余計なクレジットが出る。
Simple Google Translate Widget
特徴
- メニューは「Google Translate Widget」形式。
- 翻訳ツールバーは非表示
- 英語さえまともに翻訳できない
- インターフェイスや動きが前述の「Google Translate Widget」に似ている。 (よって使えないw)
wp-google-language-translator
特徴
- メニューはPCの言語に合わせて表示される
- 国旗表示なし
- 全コンテンツ翻訳対象、一応それぞれの言語に翻訳されます。
- GTranslateの軽量版のような感じ
おすすめGoogle翻訳WordPressプラグイン まとめ
文句無しに、
Google Website Translator by Prisna.net、一択でしょう!
国旗表示可能で、表示国旗も選択可能。さらに表示ブロックのHTMLを編集可能。
翻訳言語を選択可能、ブロックのHTMLを編集可能。
Google翻訳ツールバーの表示をOFFにできる。
簡易的に設置するには十分すぎる機能です。
次回はネイティブの友達に、Google翻訳がどれくらい理解できる翻訳になっているか。
を聞いてみた結果をお伝えしようと思います。